うつ病復職者が育休を取得できるか検討する方法【育児休業給付金の条件】

育休

会社員

うつ病で休職した後に復職した経緯がありますが、そんな僕が育休を取得するこはできるのだろうか?
 

こんにちはゴマ夫(@gomaoshigotoya)です

一般的な会社員が育休を取得することは基本的には可能です。

しかし、うつ病などで休職期間がある場合はタイミングを間違えると育休が認められなかったり、育児休業給付金が十分に給付されなかったりすることは考えられます。

十分に検討した上で取得に踏み切りましょう。

 

この記事を読めばズバリ

うつ病復職者が育休を取得できるか検討する方法がわかります。

一般の会社員パパが育休取得を考える時のポイントも解説します。

 

この記事のポイント

  • 育休を取るために考える事
  • 育児休業給付金をしっかり得る
  • タイミングや条件が合わなければ諦める

この記事を書いているゴマ夫は1年1カ月間うつ病休職した後に復職しました。

復職して2カ月後に子供が生まれる予定があるので、育休を取得できる可能性について検討してみました。

ゴマ夫はタイミング的に育休を取得しても不利なので見送りましたが、条件によっては取得を検討すべきだと考えます。

それでは詳細に解説していきます。

 

育休を取得できる条件を確認する

 

子育て

育児休業は子を養育する労働者が法律に基づいて取得することができる休業です。

詳しくは育児介護休業法に記されている通りです。

厚生労働省の育児介護休業法に関するページはこちら

 

法律に基づいていますので、育休による解雇や差別は禁止されます。

誰でも子供を持てば可能性を考えるべきなので知識を入れておきましょう。

 

育休取得の要件;まずは抑えておく点

  • 男女は問わない
  • 家族などが子の世話をできる状態でも緩解なく取得できる
  • 事業主は育休申請を拒むことは出来ない(第6条)
  • 事業主は育休者に対して解雇や不利益な扱いをしてはならない(第10条)
  • 一般的に無給で育児休業給付金を頼ることになる

 

もちろん男性でも取得できます。

子育ては女性がするものという概念は古臭いので捨てましょう。すべてのパパが育休を検討するべきです。

 

育休取得の要件;雇用の形態

  • 育休者は1年以上雇用されている必要がある
  • 子が1歳6カ月になるまでに雇用契約が満了することが明らかでない

 

まずは会社に1年以上勤務していることが最低条件です。

そして、育休終了後に辞めることが決まっている人は育休を取れません。

 

育休取得の要件;期間

  • 子が1歳に達するまでの間

 

いくつかの条件を満たせば延長もできるが、基本は子が生まれてから1歳になるまでの期間に育休を取得することができる。

 

育児休業給付制度

お金は超大事です。育休に貰えるお金について学びましょう

育児休業給付金支給の条件

  • 雇用保険の被保険者
  • 育児休業開始日の前2年間に、賃金支払い基礎日数11日以上の月が12か月以上ある
  • 各支給単位期間(育児休業開始から1か月毎の区切り)に、就業している日数が10日以下である
  • 各支給単位期間において、休業開始時の賃金に比べ、80%未満の賃金で雇用されている

 

さてこの辺の条件はかなり重要なので気合を入れて確認しましょう。

ゴマ夫の場合は2018年1月~2019年1月までの13カ月間休職しており、その間は賃金支払い基礎日数は0になってしまいます。

2019年4月に子供が生まれる場合はその4月が基準点となり過去2年間が対象になり、2017年4月~2019年4月となり、丸々休職した13カ月が引っかかってしまいます。

残念ながらゴマ夫は育自休業給付金支給条件の対象外になってしまいます。

非常に残念ですが、この時点でゴマ夫は育休取得を諦めました。

育休中は給料はでませんので、給付金が得られないとなると生活が一気に苦しくなります。

 

休職など何らかの理由で通常勤務できなかった期間がある方はしっかりと確認しましょう。

 

育児休業給付金支給額

  • 休業開始時賃金日額×支給日数の67%(育児休業の開始から180日経過後は50%)相当額である。
  • ただし、各支給対象期間中(1か月)の賃金の額と育児休業給付金との合計額が賃金日額×支給日数の80%を超えるときには、当該超えた額が減額されて支給される。

 

 

簡単に要約すると

  • 育休開始~6カ月は67%
  • 6カ月~1年(または延長する場合も)は50%

 

の金額がもらえる。と覚えておきましょう。

育休6カ月から少なくなるのは気を付けなければなりません。

 

免除される税金、社会保険料

 

先に結論を言うと、住民税だけ払う必要があるので気をつけましょう。

免除されるもの

  • 所得税
  • 健康保険料
  • 厚生年金保険料
  • 雇用保険料

 

払うもの

  • 住民税

 

所得税と雇用保険料は給与などの所得に対して発生します。

育児休業給付金は所得ではないのでこれらは発生しないことになります。

 

この考え方は傷病手当金と同じです。

傷病手当金と異なるのは健康保険料、厚生年金保険料を免除してもらえる点です。

これは何気に重要です。

給与額面30万円とかでと、普通に3~4万円がこの保険料で取られますので、これが掛からないということは実質手取りとしてはかなり有利になります。

住民税は昨年の所得に対して決められた額を月割で払うスケジュールがあらかじめ決められているので免除されません。

育休中の住民税の支払い方法

  • 毎月会社へ支払う
  • 育児休業給付金から天引きしてもらう
  • 育休前や育休後にまとめて払う
  • 自分で税務署に納める

 

いくつか方法が考えられるので支払い方法は会社の担当者と相談しましょう。

 

育休を検討する時のポイント

子供

 

育休を検討するときのポイントをまとめてみましょう。

  • 育休は法で定められている制度で雇用保険加入ならパパでも取得できる
  • 子が1歳になるまで育休が取れる
  • 健康保険、厚生年金保険料が免除される
  • 住民税は払う必要がある
  • 育休中は給与・ボーナスは無い
  • 育児休業給付金は休業開始時の給与の50~67%得られる
  • 育児休業給付金を得るには過去2年間で1年以上の労働実績が必要
  • 休職期間がある場合は要件を満たせない場合があるので注意

 

ゴマ夫のように休職期間が13カ月と長く、復職後すぐに出産と言う場合はモロに育休要件に引っかかるので注意です。

正直、うつ病も出産も自分で完全にコントロールできるものではないので、これはタイミング次第です。

休職した方も復職後に2年間働いたり、休職期間が12カ月未満であれば、特に気にせずに育休取得は可能です。

ゴマ夫がアドバイスできるのは今後出産の計画があり、現在休職している方は傷病手当金は1年6カ月貰えますが、1年以内に復職した方が育休を使うことも計画できることも念頭に置きましょう。

金額の面だけみると、傷病手当金では健康保険料と厚生年金保険料は免除されませんので、育休の方がこの分有利です。

お金のことだけで決められる問題ではありませんが、休職中のお金の不安はかなり大きいので少しでも良い条件になるように知識を入れておきましょう。

 

 

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会社員パパが育休取得するときのポイント

パパ

ゴマ夫はうつ病経験者の視線から育休制度を見ていますが、一般的なパパ会社員の目線でも育休取得の検討方法を3つ提案します。

  • 職場の理解を得られるかをヒアリングしよう
  • キャリアと家庭のバランスを妻と相談しよう
  • 育児休業給付金取得要件を満たしているかを確認しよう

 

職場の理解を得られるかをヒアリングしよう

まずは自分の職場がどの程度育休取得に対して積極的かをヒアリングしましょう。

いくら法律上OKでも育休取得となると社風や雰囲気、上司との相性等の要素が複雑に絡み合います。

まずは過去に男性社員が育休取得した実績があるかを聞いてみます。

人事部や総務部などの担当部署に聞くのが間違いないですが、聞きにくかったら先輩社員などに軽く聞いてみるとよいでしょう。

実績があれば当事者に直接聞けば段取りもわかるはずです。

しかし、まだまだ男性社員が育休取得した例は少ないので、自分が初めて育休取得を目指すという場合も考えられます。

その場合は、ぶっちゃけ育休取得は諦めた方が無難な気がします

自分が初めてとなると風当たりも強いし、嫌な思いもする可能性が高いのでデメリットも多い気がします。

ただ、社風もそれぞれ違いますしリサーチだけでもしておくのは容易でしょう。

リサーチ方法は以下の3つ手順で考えます。

  • 社長が育休に理解があるか?
  • 所属長が育休に理解があるか?
  • 同僚が育休に理解があるか?

 

まずは絶対権限のある社長が育休に対して理解があるのかをリサーチします。

同僚と雑談する中で評判を聞いていきます。頭の固い社長もいるので、少しでも厳しそうなら諦めましょう。

最悪「育休を取ろうとしてるやつがいる」と噂されるだけで嫌な思いをするかもしれませんので注意しましょう。

所属長に対しても同様です。頭が固ければ諦めます。

最後は同僚の理解です。

育休中の仕事のフォローをしてもらう存在ですので、同僚が渋るようなら無理して育休取るメリットも薄い気がします。

以上の3項目をクリアできるこが最低条件です。

育休することで評価が下がることは容易に想像できるので、無理はしないでおきましょう。

正直、ゴマ夫のように一度休職している身からすると評価が下がることに対してはなんの抵抗もないので、条件整えば周りに嫌われようとガンガン育休取れます。

うつ病者の強みですね

 

キャリアと家庭のバランスを妻と相談しよう

少し前項で触れましたが、育休により出世が遅れるなどの不安を感じるならやはり止めておきましょう。

育休による差別は違法ですが、昇進スピードに関しての差別を立証するのは実際難しいと思います。

今の会社で昇進したい・望んでいる業務がしたいという欲求を満たすために育休を取得することが弊害にならないかをよく考えましょう。

また、本来の目的である育児に充てる時間について妻と相談しましょう。

ゴマ夫は1人目の子供が生後5カ月までは通常出勤していましたが、普通に子育てに関わるの大変ですよ。

定時で帰宅できればお風呂に入れてあげて一緒に寝かすくらいはできますけどそれだけです。

自分の時間なんか取れませんし、妻は1日中家の中で子守りですから話を聞いてあげないと可哀そうです。

子供が生まれる前とはまるで異なる生活を夫も妻も強いられますからギスギスしたりするのは普通の事です。

ゴマ夫はたまたまうつ病で休職したので、生後5カ月からの1年1カ月の間は夫婦で子育てできたので、お互いの不満はかなり抑えられたと感じています。(実質育休を経験してます)

これは非常に貴重な体験で、特に目を離せない生後1年くらいは夫婦二人で子育てするのは当たり前な気さえしました。

どちらか片方で育てるなんて責任が重すぎます。

 

少し話を戻します。

要は妻の負担は大きいので、妻の要望もしっかり聞いてあげます。

その上で自分のキャリアについての要望もしっかり聞いてもらいます。

育休を取得するメリット・デメリットを2人で考慮します。

特に金銭面も重要です。育休中はボーナスもでませんので確実に収入が減ります。

収入源に耐えうる貯蓄があるのかも重要です。

キャリア・お金・家庭のバランスを取る必要があります。

これは各家庭で答えが異なるので一概に正解がありません。

自分で考えるしかありません。頑張りましょう

妻との話し合いの結果育休を諦めることになるかもしれない可能性は念頭に置いておきましょう。

 

このあたりのお話は育休だけの問題ではなく人生全体に深く関わることなのでじっくり時間をかけて考えるべきです。

人生100年と考えた時の今の時代に沿ったライフバランスの構築が不可欠です。こちらの書籍が非常に参考になるのでぜひ目を通していただきたいです。漫画版もあります。

 

育児休業給付金取得要件を満たしているかを確認しよう

最後に育児休業給付金取得要件を満たしているかを確認してください。

ゴマ夫のように給付金の支給要件を満たしていないと一般家庭では育休に踏み切ると生活が苦しくなってしまいますので、これは必須の条件です。

冒頭部分の要件をしっかり確認しましょう。

~なら育休は止めましょうという否定的なアドバイスばかりで申し訳ないのですが、それだけ育休を男性が取得するケースは少ないのが実情です。

それでも「働き方改革」などで徐々に労働環境が良くなっていく兆しがありますので、間違いなく育休を取りやすい環境に今後はなっていくでしょう。

その時に自分が制度の恩恵に預かれるかどうは「その制度を知っているかどうか」です。

国も役所も会社も制度については教えてくれません。

使いたければ自分でたどり着くしかありませんので、今回の記事を参考に自分で調べて自分の環境で育休制度を使うのが最適なのか?を考えてみてください

それでは

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