会社員 ゴマ夫
米国ETFはその商品名が長いため、ティッカーシンボルと呼ばれる略語が使われます。
アルファベット2~5文字くらいが多いです。
今回紹介する
「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」 のティッカーシンボルは「VT」というわけです。
VTはなんといってもこれ1本だけで世界中の企業に投資できる究極の1本と言われるETFであり、日本人に大人気です。その特徴を詳細に解説してゆきます。
それではどうぞ!
米国株ETFで不労所得を得る!その特徴とメリットを徹底解説目次
VTはこれ1本だけで世界中の企業に投資できる究極の1本と言われるETF
VTは全世界の大中小の株式に投資します。
先進国・新興国を含む47ヶ国、実に8,116銘柄にて構成されたETFです。
経費率も0.10%と格安です。
日本の投資信託は超優秀なものでも0.1%は確実に超えてきますし、VTと同様な構成となると0.2%以上は覚悟しなければならないことを考えると優秀です。
資産クラスは株式のみですが、これ以上できないくらいに世界中にリスクが分散されています。最も優れたETFの1つと言えます。
過去の実績から長期で保有していれば実質的な配当はどんどん上がる可能性があります。
VTの基本情報
経費率0.10%
VTに限らず、バンガードやブラックロックといった米国のETFは経費率をどんどん下げる傾向にあります。
2016年は0.14%→2017年0.11%→2018年0.10%に値下げしています。
世界中の人がこのETFを購入していますので、これだけの低価格を実現できるのですが、スピーディーに反映させる顧客への配慮が本当にありがたいです。
ベンチマーク FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスへ連動するように運用されています。
構成銘柄数7,865からなる全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーしています。
要は世界を丸ごと買っていると考えてください。
市場別保有配分
米国が53.4%と圧倒的に高い比率になっています。
これは世界経済が米国中心であることの象徴とも言えます。
注目すべきは2位に日本が8.2%となっているところです。
日本人は日本の株も保有したい願望が強いのでVTに根強い人気があります。
逆にアメリカ人は既に米国株は持っている場合が多く、VTではない別のETFの方が人気があります。
上位構成銘柄
これはほとんど企業の時価総額ランキングと同一であるという印象です。
今を時めくテクノロジー企業の雄であるアップルやアマゾン、アルファベット(Google)などが上位を占めています。
世界経済の成長に乗るには、このようなテクノロジー企業に大きな割合を投資することが必要であるということです。
10位に唯一イギリス・オランダ企業であるロイヤルダッチシェルがランクインしています。
米国偏重の投資が不安な方にはありがたい他国への投資ができていますね。
セクター構成比率
金融が1位です。リーマンショックで下げた金融株は割安になったため比率が多くなり、その後回復して成長率に寄与していると考えられます。
2位のテクノロジーは今後の注目です。AI・ロボットなどの分野は明らかに次の時代を創生する分野ですので成長が見込めます。
VTのチャート
出典:yahooファイナンス
2009年の設定当初50 USドルでスタートしています。
2009年のリーマンショック時に25USドル付近を付けています。暴落時は半分になることを念頭に置いておきましょう。
2013年には50USドルを回復
2018年10月現在では70USドル近くまで上昇しています。
VTの配当金(分配金)履歴
2014年の1株あたりの分配金が年間で1.464USドルであったのが
2017年の1株あたりの分配金が年間で1.5645USドルまで上昇しています。
今後も低空飛行ながら上昇が見込まれますので、今仕込んでおけば配当利回りはどんどん上昇することでしょう。
VTのデメリット
購入時の手数料が高い
米国のETFはUSドル建てで購入する必要があるため、買付手数料の他に為替手数料も負担する必要があります。
これに関しては住信SBIネット銀行とSBI証券の連携で手数料を最小まで抑えることが可能です。
さらにSBI証券では一般NISA枠を活用して買付手数料無料でVTを購入できます!
USドル建ての資産が持てるのはメリットでもあります。
VTはSBI証券での購入をオススメしています。
手数料最安!SBI銀行でドル転してSBI証券で米国株を購入する方法VTIの方が成長率が高い
同じくバンガードのETFで優良な商品との比較です。
VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)は米国中の株式の詰め合わせです。これ1本でアメリカ全てに投資ができると言えます。経費率0.04%は最強レベルです。
成長率はVTよりVTIの方が格段に高いです。理由はVTIには成長率の高い米国のみの株式が詰め込まれているからです。
配当金に特別こだわりが無いのならVTIのようなETFも考慮すべきです。
【VTI】バンガード・トータル・ストックマーケットETF米国全体にドドンと投資しよう!VYMの方が配当金が多い
VYM(バンガード高配当株ETF)は銘柄数が408なのでVTよりは劣るものの、高配当がもらえてかつある程度分散できる超優秀なETFといえます。
ゴマ夫のオススメベスト1の金融商品です。
経費率も0.08%ですので、VTより優位です。
【VYM】バンガード米国高配当株ETFで配当金をガッポリもらおう!
VTを購入すべき理由
細かいことは考えずに一本のETFで世界分散投資できる
投資を行う際にはいくつかの商品を組み合わせてポートフォリオと作り、バランスを取らねばなりませんが、株式に関してはこれ1本だけで済んでしまいますので、特にポートフォリオを意識する必要すらありません。
楽です。
日常的に忙しく、投資に割く時間を最小限に抑えたいなら、銘柄の入れ替えまで行ってくれるVTは非常に魅力的ではないでしょうか?
不労所得である配当金は精神的な安定を常にもたらします
VTは配当金(分配金)が年に4回(3,6,9,12月の月末)に支払われます。
日本の企業が年間1~2回であるのに対して単純に回数が多いのは嬉しいものです。
定期的に収入があるのは大きいです。
ゴマ夫は3カ月ごとに平均35USドル程度配当金が入ってきますので、かなり助かっています。休職する前に投資をしていて本当に良かったと心から思っています
【不労所得報告】うつ病休職9カ月目の副業収入まとめ「米国株配当金は超優秀」
動画でも解説しています⇩
いかがでしたか?
ゴマ夫も初めて買ったETFはこのVTでした。
一般NISA枠で100株保有していますが、インカムもキャピタルも順調に得られているのでこのままホールドしてほったらかしでゆきたいと思います。
ETFについてはカン・チュンドさんの書籍がわかりやすいです。参考にしてください。
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