こんにちは!ゴマ夫(@gomaoshigotoya)です!
今後の人生においてお金のプランニングが重要だと気付き始めたあなた!
節約などを試しているが、本当にこんなのでお金が貯まるのかなあ?と自信が持てないこともあると思います。
そんな時に一つの指針なるべき良書があるのでご紹介します。
「私の財産告白」 本多静六 著 です。
本多静六氏は明治から昭和を生きた林学博士であり、造園家として東京の日比谷公園などを設計した人物です。
その一方で、投資家としての側面を持ち、大学教授としての給与だけでは到底持ちえない資産100億円(現代の価値で)を築いています。
彼の投資法は現代でも通用する方法であるため、本書から影響を受けた投資家は多いです。
特に「月給4分の1天引き貯金法」は庶民でも活用できますので、今すぐに参考にすべき手法です。
「人生即努力、努力即幸福」をモットーに活動した本多静六氏の人生から多くを学びましょう!
本多静六の言いたいことまとめ
この記事を書いているゴマ夫は結婚を機に将来のライフプランを考えた時にお金の問題と真剣に向き合いました。
子供2人と住宅ローンを抱えていたら月に1回の外食もできないかもしれない・・・
そんな不安を吹き飛ばすべく、節約・資産運用・副収入について徹底的に勉強して行動しました。
ゴマ夫の実績
通勤中などに聞き流して本記事の内容を理解することも出来ますのでこちらの動画もどうぞ⇩
目次
「月給4分の1天引き貯金法」を実践せよ
おそらく本多静六氏が一番伝えたいことは
「どんなに辛くても月給の4分の1はなかったことにして生活する」ということでしょう。
4分の1貯金を続けると預金の利子が入ってきて、これは使って良いことにする。
こうすると生活がだんだん楽になってくる。
貯金 = 通常収入 × 1/4 + 臨時収入 × 10/10
著作収入、賞与、旅費残額などは貯金に回し、次年度の貯金利子は通常収入とみなしてさらに1/4は貯蓄に回す。
これは複利効果を狙う最も堅実な方法です。
複利とは、利子がまた利子を生む好循環を意味します。
しかし、方法を思いつくことよりも、実践することの方が100万倍難しいとゴマ夫は思いました。
本多静六氏はどのようにこの難しい手法を実践したかの体験談を話してくれています。
貧乏貯金生活の最大の敵は「虚栄心」
本多静六氏は貧乏貯金生活を実践するには虚栄心を捨てることを第一に提唱しています。
虚栄心は敵だ。家柄、習慣、しきたりなどに振り回されないようにしなければならない。
4分の1貯金は理屈上は誰にでもできる手法であることは間違いありません。
子供が腹を空かしても、最初の数年は我慢に我慢を重ねる必要があります。
生活は複利効果で少しずつ楽になってくることはわかっていますので、その希望を抱きつつ倹約するしかありません。
家計簿をつける
家計簿をつけることで虚栄心をコントロールすることができます。
数字は動かぬ事実なので、細かく記載することが大事です。
本多静六氏は財を築いた後に大金を寄付しようとしたことに同僚から物言いがついたことがありました。
ただの大学教授が大金を寄付するのはケシカランということらしい
物言いをつけた同僚に15年以上実践した倹約貯蓄の証である家計簿を見せつけ4分の1貯金について説いてあげたのです。
同僚は平謝りで、逆に教えを乞うたそうである。
同僚は静六の妻に家計簿の付け方を教えたもらったのでありました。
こんなエピソードがあるくらい、静六の妻もまた、静六と同じくらい尊敬に値する人物といえるでしょう。
投資は2割増しで利食い、2倍になったら半分売却せよ
投資は売り方のルールを徹底せよと教えています。
本多静六氏はドイツ留学時代にブレンタノ博士という人物から多大な影響を受けていました。
ブレンタノ博士は40歳で一財を築いていたのです。
「貧乏に邪魔されては学門に専念できない」という教えを受けました。
勤倹貯蓄をベースに鉄道と山林に投資せよとの具体的アドバイス受けた本多静六氏は、まとまった貯金で株と山林(土地)に投資しました。
主に鉄道株と木材が手に入る山林を購入しました。
その後
- 鉄道は活況になり2倍半に値上がり政府の買い上げになった。
- 山林は日露戦争後の好景気で一部を70倍の価格で売却した。
という非常に羨ましい結果を出します。
25歳から40歳の15年間、倹約と投資を続けたら給与以上の副収入を得た
40歳でお金の不安から解放されていた。
本業の大学教授の仕事は趣味・道楽になったわけだが、逆にますます精を出した。
好景気には勤倹貯蓄、不景気時代には投資をする。
貯蓄から投資へ「雪だるまの芯」を作る
貯蓄や副収入を積み上げても、実はそれだけではたいした額にはならないのです。
積み上げた貯蓄の中から財産をつくるための「雪だるまの芯」となるには貯蓄と副収入は不可欠な要素である。
投資は2割増しで利食い、2倍になったら半分売却せよというルールで行えとのことです。
このルールは理屈はよくわかるのですが、実践するのはかなり難しいと思います。
なぜなら2倍になるような銘柄を見極めなければならないからです。
それが一番難しい。
静六氏から学ぶべき点は株を購入したタイミングです。
関東大震災によりほとんどの株が暴落したタイミングで大量の資金を投じている点です。
はっきり言って株式投資の失敗談が書かれていないのが残念です。
投資初心者が勘違いして、適当な株を買って2倍になるまで待てずに売却するか、塩漬けするという未来が見えます。というか、ゴマ夫がそうでした(笑)
投資の面で本多静六氏から学ぶべきは「タイミング」を意識した投資です。
経済原則として株価が暴落する場面は必ず来ますので、その時に投資できる余力を持っていることが何より重要でしょう。
他にも金を持ったものが陥る悩み
- 金を貸してほしい
- ウマイ投資がある
などの輩に付きまとわれる苦労や対処法も書かれている。
きっと十分なお金が手に入った時に読み返すと良いのだと思う。
人生計画を立てること、そして実践すること
「40までは勤倹貯蓄で生活基盤を作り、60までは専心究学、70まではお礼奉公、それ以降は晴耕雨読」
本多静六氏は25歳の時点でこの人生計画を立ててブレることなく実践した凄腕のお方です。
まず25歳でこの計画を立てられる心境になれたことがすごいです。
ゴマ夫が25歳の時は、これからどんな人生にしたいとかなんてほとんど考えてなくて、「なんとなく結婚はするんだろうなー」とか漠然と考えて生きていました。
貯蓄はしてましたが、投資は怖くて全くやっていませんでしたし、目標額はありませんでした。
本多静六氏は本書を書いた85歳時点で
「恩給、賃家賃地収入、自作した農作物、原稿料、講演料、身の上相談謝礼」などの収入があり、貯金ができる状態です。
常に収入が支出を上回る状態で老後を迎えられるのは精神的にも非常に安定する人生の送り方であると言えるでしょう。
貧乏からは抜けられない、貧乏をやっつけにいかなければならない。
本書でも人一倍、貧乏から逃れることを目指していた結果ですね、素晴らしい。
副業のススメ、本多静六は現代のブロガーだった
倹約貯蓄だけでは財産増加スピードを上げるには物足りないため副業をすることがオススメされています。
注意点としては2点ありまして
- 本業に差し支えない
- 勉強になる事柄
本多静六氏はこの2点を満たす副業として1日1頁の「文章執筆」を行い、寄稿して原稿料などを得ていました。
ゴマ夫は非常に驚いたのですが、これは現代に置き換えるとブログ執筆といえるでしょう!
まさにゴマ夫も本業とは別にブログ執筆やYouTube配信などの副業で資産運用のスピードを上げようと努力しているところなので、本多静六氏とシンクロしまくったような気がして、めちゃくちゃ嬉しくなりました。
時代が違えど同じような考え方で財を成した方がいるのかと考えるとワクワクするし希望を感じました!
ゴマ夫的感想
ゴマ夫の本書の感想まとめです。
ゴマ夫は本多静六氏の生き様を尊敬します。
倹約・投資・随筆で資産を増大させる生き様は倹約投資ブロガーとして活動しているゴマ夫と共通する部分が多いなと感じたためです。
とはいえ、4分の1貯金の実勢はスーパーハードであると言わざるを得ないのが感想です。
確かに理論は素晴らしいのですが、多くの人が真似できるかといわれるとそうではないと思いました。
虚栄心を捨てて、初期の貧乏暮らしを受け入れるのは並みの精神力ではありません。
ゴマ夫としては、子供にひもじい思いをさせてまで倹約することはできないので、ある程度自分や家族の楽しみにもお金を使いながら
5分の1でも6分の1でも良いので、自分に適した額を”無かったこと”にして貯蓄するスタイルが理想だと思いました。
投資のスタイルに関しても同様に賛同しかねる部分がありました。
株は値上がりすることが前提になるような理論でしたので、値下がりするときのリスクの考え方などは別に学ぶ必要がありそうです。
結論としては
本多静六氏の「無かったこと貯金」(額は自分で調整)を真似して倹約貯蓄習慣をつけるべき! ということがわかりました。
天引きなら財形貯蓄を利用する手もあります
休職中の強い味方!投資の前に財形貯蓄を活用しようまた、ゴマ夫は個別株の値上がりよりも、ETFでリスク分散された高配当をもらうスタイルの投資が好きです。
米国株ETFで不労所得を得る!その特徴とメリットを徹底解説
「私の財産告白」 本多静六 著 は良書でした
それでは!
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