【うつ病の分類】抑うつ・双極性障害の対処法を知ろう【知識が勇気を与える】

うつ病の分類

 

こんにちはゴマ夫(@gomaoshigotoya)です

「うつ病」は一般に広く認知されている言葉ですが、うつ病も症状によって分類され、それぞれ対処法も異なります。

今回の記事を読むことで、うつ病の分類について学ぶことができます。

 

この記事のポイント

  • うつ病は大きく2つに分類される
  • 抑うつ障害の治療法
  • 双極性障害の治療法

 

この記事を書いているゴマ夫は抑うつ障害で1年1カ月の休職を経験しました。
今は復職しています。

一概にうつ病といっても症状は個々に異なります。本人も周囲の方も正しいうつ病の知識が回復を助けますので、しっかり学びましょう。

うつ病は大きく2つに分類される

 

うつ病の分類は、アメリカ精神医学会が発行している「精神疾患の分類と診断の手引き(DSM)」に基づくことが一般的です。

うつ病の定義は難しく、素人が根も葉もない情報を拡散する恐れもありますので、できるだけ信憑性の高い情報を得るようにしましょう。

DSMによると、うつ病は大きく2つに分類されます。

 

  • 抑うつ障害
  • 双極性障害(躁うつ病)

抑うつ障害

抑うつ障害

抑うつ障害のことを単に「うつ病」と言う場合もあります。

症状:気分が落ち込み、やる気が起こらない

 

職場における心の病の中では特に多いのがこの抑うつ障害です。

ゴマ夫が実際になったのは抑うつ障害でした。

深い深い暗闇の中に落ちてしまい、そこから這いあがる気力も出ない。

ただただ自責の念に苦しむような状態になります。

放っておくと自殺のリスクもあります。

 

仕事に集中ができず、人とのコミュニケーションがぎこちなくなったりできなくなります。

休職するなどで社会生活に支障をきたす恐れもあります。

 

双極性障害(躁うつ病)

双極性障害

双極性障害(躁うつ病)はうつ(気分が落ち込む)状態と躁(そう:気分が異様に良い)状態を繰り返す症状です。

一般の人でも気分の起伏は絶対にありますので、専門家でも双極性障害の判断は難しいです。

判断の難しさから双極性障害をさらに2つに分類しています。

  • 双極Ⅰ型障害
  • 双極Ⅱ型障害

気分爽快で気が大きくなり、活動性が異常に増す状態で周囲から見ると明らかに突飛な言動を行うと言う場合は双極Ⅰ型障害と呼ばれます。

うつ症状の方が目立ちやすく、躁状態がわかりにくいという場合は双極Ⅱ型障害と診断されます。

 

また抑うつ障害や双極性障害にあてはまらないが似たような症状が現れるタイプもあります。

  • 気分変調障害:なんとなく調子が悪いモヤモヤ状態が2年以上続く
  • 気分循環性障害:軽い躁とうつを2年以上繰り返す。生活に支障はない
  • 非定型うつ:若い女性に多い、落ち込んでも過食や過眠で発散しがち
  • 季節性うつ:春夏は気分が良いが、秋冬に気分が落ち込む
  • 出産前後のうつ:出産に対する不安からうつ状態になる

これらの症状を抱える方も抑うつ障害や双極性障害の予備軍です。単純に性格の問題と考えずに普段から大切な人の症状をよく観察しましょう。
人間は症状に対する何らかのサインを必ず出しています。自分ではなかなか気づきにくいものですので、周囲の方の協力が不可欠です。

そしてうつ病の分類によって対処法は異なります。診断は医師にしかできませんので「うつ病だろう」と決めつけずに病院へ行きましょう。

まずは心療内科へ行くのがハードルが低いと思います。

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仕事が辛い・辞めたい時は心療内科を受診しよう!

抑うつ障害の治療法

 

抑うつ障害の治療法は3つです。

  1. 休養
  2. 服薬
  3. 精神療法

休養:ストレスの原因から離れて心を休ませる

うつ病と診断されと時の状態は心身ともに疲弊しきっているものです。

何もできず、何もしたくない、判断力も低下しているので正しい判断ができないのです。

こんなときは仕事や学校を思い切って休んでしまうのが何より効果的です。

家事も手を付けないのが良いでしょう。一人暮らしの場合は実家に身を寄せるなどして家族のサポートを受けられる体制にしましょう。

うつ病になるのは真面目な性格の人がほとんどなので、仕事を休むことに罪の意識を感じます。それは当然です。立派な事です。

 

ただ抑うつ障害は「ここで休まないと治りません」

休養が必要な事であると自覚しましょう

 

服薬:意外にも有効な薬物療法

うつ病は心の病気と言われているので、風邪のように服薬で治療するのはあまりイメージできないかもしれませんが、意外にも有効な治療法です。

抑うつ障害では脳内のセロトニンやアドレナリンと言われる神経伝達物質が減っています。

いわゆるホルモンバランスが乱れているので、この調子を整えるために抗うつ薬を服用します。

抗うつ薬との相性は患者の個人差があります。まずは少量からはじめて副作用をみながら調節していきます。1年以上服用を継続するのが一般的です。

ここで多いのが、症状が良くなったと自分で判断して勝手に服用をやめたり、量を増やしたりすることです。

必ず医師の指示に従います。服薬に不安があったり、疑問があったりする場合は気にせずにガンガン医師に質問しましょう。

大切なのはあなたも納得の上治療をすることです。

ゴマ夫の場合はまずは軽い抗うつ薬を処方されて様子を見ました。同時に採血してホルモンバランスを検査します。

後日血液検査では異常がなかったため服薬はその時点で止めにして、休養と定期的な診療をすることに専念しました。

このように治療の内容は人それぞれなので、まずは治療を受けてみるのが先決です。

 

精神療法:症状が落ち着いたら思考の幅を広げよう

休養と服薬で症状が落ち着いてきたら精神療法を始めるのも良いでしょう。

今まで通院していた医師でも良いですし、別のカウンセラーを訪れても良いです。

認知行動療法(認知療法)と呼ばれる方法で、いわゆるネガティブになりやすい考え方の歪みを修正して、思考の幅を広げる効果を狙います。

ゴマ夫の場合は通院していた医師と28回面談しました。

回復期に言われた言葉が忘れられません。

「色々な可能性に目を向けられるようになりましたね、それでいいのです。初めは転職することばかり考えていましたから視野がかなり狭かったですよ」

ゴマ夫は休職当初は今の会社から逃げるには転職するしかないと思い込んでいましたが、ブログで少し自力でお金を稼げるようになった時に会社で働く以外にも生き方はあるということを身をもって知りました。

そこからかなり考え方が変わって(ブレイクスルー)余裕が生まれたように思います。余裕が生まれれば再び会社に行くという選択も出来たのだと思います。

このような話を医師にすることで少しずつ自信を回復していきました。

長い時間をかけなければできないことなので焦らずとゆっくり思考の幅を広げましょう。

 

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双極性障害(躁うつ病)の治療法

 

双極性障害(躁うつ病)の治療法は3つです。

  1. 心理教育
  2. 服薬
  3. 精神療法

②③は抑うつ障害と同様なのですが、異なるのは①の心理教育です。

ここでは心理教育を中心に解説します。

 

双極性障害で最も危惧すべきは自殺

抑うつ障害の治療は抗うつ薬などで気分の落ち込みを改善するのが目的です。

対して双極性障害は躁とうつの大きな気分の波を改善することが目的になります。

抑うつ障害よりも双極性障害の方が自殺率が高くなります

その理由は「とても幸せな状態から一気にどん底に突き落とされたように辛い気持ちになった時に人間は死にたくなるから」です。

この気分の幅が大きければ大きいほど自殺しやすくなります。

これを防ぐために気分の幅を縮めることを第一に考えます。

 

心理教育により病気であることを理解する

躁のときは自分は何でもできるような気持ちになるものです。この状態だと自分が病気であるということは理解しづらく、病院へ連れて行くように促す家族や医師に対して不信感を抱いたり処方された薬を服用しないこともあります。

そのため双極性障害で最初に必要な治療は休養ではなく心理教育による病状の理解です。

医師から

  • 自分は病気である
  • どのような病気である
  • どのように治療する

の説明をしっかり受けて納得して治療を受ける必要があります。

非常に再発しやすい病気ですので、このステップを疎かにしてはいけません。

簡単ではないですが、こちらも焦らずに時間をかけて治療に取り組むしかありません。

 

いかがでしたでしょうか

今回は「うつ病」の違いとその対処法について解説しました。

大概の問題は知識で解決できます。

問題と対策法の知識を得ることができれば一歩踏み出す勇気を持てます。

それでは

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