うつ病復職者が異動を打診されたときの心境まとめ

異動を告げられるとどうなるのか?

こんにちはゴマ夫(@gomaoshigotoya)です

会社員につきものである「異動」

実際に突きつけられると割と動揺するのでその時の心境をまとめておきます。

特に私はうつ病の経験をした後に元の職場に復帰したものの、馴染めずにいるという状態だったので

異動を宣告されたときは

「ただでさえ今の職場で何もできていないのに、他の部署でやっていけるわけない・・・」

そんな弱気になりました。

しかし、そこからの行動や考え方でいまでは異動したほうが良いだろうというマインドになれました。

今回はその手法をお伝えできればと思います。

役立つ情報というよりは、私の体験談の忘備録の部分も大きいので気軽に読んでください。

 

この記事のポイント

  • 「行動しよう!」が重荷なら「とりあえず誰かに話を聞いてもらおう」
  • あなたの周りには優しい人がいるはず
  • 相談すればあなたの真意に気づく

ゴマ夫の経歴と現状

 

  • 2017年12月~2019年1月 うつ病休職
  • 2019年2月~ 復職
  • 2020年10月 異動を告げられる

うつ病の原因は
・仕事の要求量に能力が追いつかない、断れない、相談できる人がいない
・電話や会議でパワハラ気味の高圧的社員に辟易

復職後
・トラウマになっていたので電話対応や会議参加は免除、基本的に責任のある仕事はしない
・何も貢献できてない状態が窮屈だったが勇気も出せない
・やはり相談できる人回りにいない

ほんとにざっくりまとめると上記のような状態でした。

詳しくはこちら

眠れぬ夜の気持ち 1年休職して復職する前日の眠れぬ夜の気持ち【永久保存版】

特に電話が鳴るだけで胸が締め付けられるように苦しかったり、目の前が白くなって意識が遠のくような状態になったりが未だにあります。

会議で他人同士が議論でヒートアップしているのを聞いているだけでも自分が責められているような感覚もあります。

このままずっと人生が続いていくのが不安でしたし、続くわけもないと思っていました。

2020年10月異動の話を人事から通達される

そんなときに異動の話が来ました。

現在の部署は化学メーカーの商品開発をするところ(関東の都市部)なのですが、大型の製造設備を新設するから地方にある工場へ製造責任者として赴任してほしいという打診でした。

其の理由は
・危険物の知識がある
・7年前に一度赴任していたので土地に慣れている

ということでした。

 

妥当な理由でしたが

「正直電話も出られない状態の人間が責任者の立場が務まるなんて全く自信がないです。」

と、その時は弱気な言葉を漏らしました。

 

私の場合はうつ病になったこともあるし、一度主治医にも相談してから10日後に返事が欲しいいうことになり其の場は打診だけになりました。

 

心臓はバクバクしっぱなしでした。

 

いずれ異動の話はくるだろうなと、なんとなく予想はしていたのに、いざ話が来るとこの動揺っぷりです。

 

相変わらず自分の心は弱いなーと感じずにはいられません。

 

妻に相談「あなたの働きやすい方で良い」

妻にLINEをして状況を知らせました。

 

帰宅して妻に相談したのですが

 

妻はもう移住先の物件を調べていましたw

 

私が7年前に工場赴任していたときに妻と出会って結婚したので、妻にとっては地元ですから特に異動すること自体は抵抗がないようです。

 

子供の幼稚園のことのほうが心配な様子です。

 

妻の意見としては



「あなたの働きやすい方でよい、どちらに住んでもメリット・デメリットはあるし、私は大丈夫」

 

そんな風に言ってもらえました。

 

妻と相談している時に聞かれたのは

 

  1. 不安に思うことはなんなのか?
  2. 不安が取り除かれれば異動はOKなのか?
  3. 今の職場に不安はないのか?

要約すると以上のことを深堀りするきっかけを与えてくれました。

 

私の返答は

  1. 責任者のポジションが務まる自信がない
  2. 責任者でなければ気が楽なので異動してもいいかも
  3. 今の職場にいても何も変わらないきがするので、それはそれで辛い

人に相談すると考えが整理されるのだなという当たり前のことを実感しました。

 

要するに、僕のすべきことは責任者のポジションは別の人にやってもらってワンクッションあれば



苦手な人などからのストレスを軽減できてうまく仕事ができるような気がするという結論なんです。

 

このことを人事に伝えて要求が通ればお互いwin-winに近いところまで交渉できるかなと思えてきました。

先輩に相談する「周りに説明してから働き始めよう」

翌日、異動するのもアリかなと少し前向きになれた状態で出勤すると、一人の先輩に会いました。

 

その先輩は以前に工場勤務していたときの上司であり信頼している人なのですが、現在は営業にいてそこまで頻繁に顔を合わせる関係ではなくなっていました。

 

特に私はうつ病になって以来、人と積極的に関わろうとしていませんでしたからあまり話していませんでした。

 

たまたま先輩も同時期に工場に異動になるということを聞いたので、思い切って私の現状を相談することにしました。

 

「思い切って」と書きましたが、客観的にみれば相談しやすそうな関係じゃん?と思われそうなのですが今まで何年も相談ができずにいたので、このときは「思い切って」話しかけました。

 

うつ病の症状からそれに至る経緯と現在の状態まですべて話しました。



そして、先輩の協力があればなんとか工場でもたち振る舞うことができると思うという事も伝え、快く了承してもらえました。



本当に優しい人です。

 

付け加えて先輩に言われたことに



「工場のメンバーにもあらかじめゴマ夫の症状や状態を説明してから働き始めた方が良いのでは?」



という意見を頂きました。

 

それは完全に同意でした。

 

妻と先輩にうまく自分の思いを伝えることができたということも自信になったので、事情を知っておいてもらったら万事うまくいくような気がしてきました。

 

医師に相談「あなたは自分で治しました」

人事からも言われたことなので心療内科医へ相談しに行きました。

 

妻や先輩と話したことを元に自分の気持ちを伝えました。

 

先生曰く

「異動に関しては産業医案件なので私が口出しすべきことではない、産業医宛に医療情報連絡書は書きます」
「あなたは知能レベルが高いの自分で説明できます。病気もあなたが自分で治しました、私は話を聞いていただけで特に何もしていません。」

ということでした。

 

(ちなみに産業医とは50人以上の労働者がいる会社のかかりつけのお医者さんのことです)

 

ま、自分で決めろってことですね。褒めてくれてるような感じもあったので、うまい感じで発破かけてくれたのでしょうかね。

 

このまま異動するとなると先生ともお別れかもしれませんね、いい先生でした。

 

ありがとう先生。

まとめ「知ってたけど、気づいてなかったこと」

翌日、人事に診療してもらった経緯を話すと、後日産業医との面談を設定してくれました。

 

そして、最初は例の相談した先輩に製造責任者になってもらい、私は製造業務に専念してもらうという方向でも考えていると言ってもらえました。

 

うん、良かった。

 

私の希望は割と通ったので異動を承諾する方向でほぼ気持ちは固まった。

 

もちろん不安は全然ある

 

会社の都合でやっぱりバリバリ責任者やれ!ってこともあるかもしれない

 

7年前とはメンバーも変わっているし合わない人も多少いるかもしれない

 

それでも今回私が得たものは大きい

 

得たもの

①相談して自分の気持ちの真意を見抜く
②会社の指示でも自分の気持ちを伝えて妥協点を見い出す

 

私は当たり前のことを当たり前にできていなかった。

 

勇気がでなくなっていた。

 

誰でもできることだとは思わないが、自分は何年もできていなかった。

 

それでも最初の小さな一歩を踏み出す勇気を出せば、後々こんなに楽な気持ちになるのだと思い出せた。

 

実際そうなった。

 

私の周りには優しい人がいる、私は恵まれている、知ってたけど、気づいてなかった、思い出せた

 

インフルエンサーが「行動しよう!」というフレーズを見かける度に

 

「それができれば苦労しねーよ」と思うこともあると思う

 

そんなときは、「とりあえず誰かに話しを聞いてもらおう」でいいと思う

 

誰も思いつかなかったら私でもいいです。

私はあなたの話を聞きます。

 

このブログの問い合わせフォームでもTwitterのDMでもいいですよ

私の体験に共感できたあなたは既に私の同士ですから、私はあなたの味方です。

 

 

産業医との面談はこれからなので、異動決定後は次回の記事で書いていきたいと思います。

それでは

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