まさに今日、この瞬間、うつ病による1年間の休職期間を開けた復職初日を終えた気持ちをブログにぶつけています。
この記事のポイント
この記事を書いているゴマ夫はうつ病で1年間休職していましたが、ついに復職する日を迎えました。
他人事だとしても、この復職初日の気まずさは想像に難くないでしょう。
気まずくても乗り越えなくてはいけないし、周りの人がどんな対応をしてくるのか?それに対して本人はどんな気持ちになるのか?
休職中の方や、もしかしたら休職することになるかもしれない方にはこの体験談が役に立つと思いますので今の気持ちを語ります。
復職前日は1時間睡眠
復職前日は余裕を持って21時には寝ようと決めていましたが、布団の中でも不安は募るばかりで0時になっても眠れず
いっそ起きてしまってこの悶々とした気持ちをブログにぶつけようと思い3時間くらい気持ちを書きなぐりました。
その時の気持ちはこちらの記事です。
- 会う人みんなに「もう大丈夫なの?」と聞かれた時の返答がダルい
- トイレで嫌いな人と会うのが嫌
こんな不安が募っていました。
ブログを書いた後もまだ興奮が止まないので、録画したアメトーークを見て少し笑いました。
こんな時に本当にバラエティー番組ってすごいなと思います。
辛い状況でもクスっと笑わせてくれるんですからね、すごいです。
コロチキのナダルありがとう!
結局4時~5時くらいまで起きてしまいました。
無理やり寝転がって、ちょっとだけ寝れまして6時に起きました。
妻が朝ごはんを作ってくれて、ガッツリ食べました。
1年ぶりにスーツに袖を通して準備しました。
1歳の息子にバイバイしていざ出社です。
この日は2月1日、家に押し返されるには十分すぎるほどに風が強く冷たく吹き付けていました。
心が折れかけながらも、出来るだけなにも考えずに前に進んでいきました。
好きな音楽を聴きながら進みました。
特に聞きたい曲を選んだわけじゃないけど、たまたまプレイリストに入っていたサカナクションの「years」を聴きました。
すこし気持ちが楽になりました。
必要以上に声はかけられない
会社には非常にスムーズに入れました。
かなり早めに出勤したので、満員電車を避けたいおじさん社員と数人会うだけで済みます。
タイムカードを打つ場所でおじさん社員たちに出会います。
ゴマ夫の顔を見て心配と少しの喜びの感情が混じった表情を向けてくれます。
ゴマ夫はできるだけ愛想良く「おはようございます」と挨拶しました。
やはり
「どうですか?」と聞かれたので
「様子見ながらなんとかやってみます」と答えました。
「そうだね、無理しないで」
言葉数は少なく、核心には触れないように接してくれる感じですね。
こういう状況になると、自分の気持ちと他人の気持ちを慮ることに集中出来るなと感じます。
自分が普通だと思われていた時って、自分も相手もお互いにそれぞれの事を考えてあげてなかったんだなあと感じました。
第一声は「ご迷惑をおかけしました」
自分の部署に向かいます。
一番乗りだったのでナンバーキーロックされたドアを開けるんですけど、悲しいかな1年ぶりだったけど開錠ナンバー覚えてました。
スムーズに入れたからいいんだけど、なんか微妙に切ない気持ちになりました。
こんなことを忘れるくらいもっと休職期間を楽しめば良かったのにと余計な事を考えたのかもしれません。
同僚が来るまでは少し緊張感があります。
一言目になんて言おうかとずっと考えてました。
結局みんなに「ご迷惑をおかけしました」と第一声をかけました。
みんな「そんなことないです。大丈夫です」との返答をくれました。
そしてそれ以上の深い会話はしませんでした。
日中もゴマ夫は自分の話をするわけではなく、相手のここ1年の近況なんかを聞いてみたりして過ごしました。
それでもほとんんど雑談はしないで済ませました。
仕事の内容も、初日ですし特別に仕事は与えられずに1年ほったらかしにしていたパソコンを再設定することを始めました。
社内のセキュリティが強化されていたので、メールアドレスとかを再設定するところから始めました。
正直、休職期間中にブログとか電子書籍出版とかしてたので、細かい設定を調査しながら進めていくことがかなり上手になっていると感じました。
昔はメールの設定とか一度つまづくと嫌で嫌でしょうがなかったんですけど、慣れるというのは大きいですね。
自分から挨拶になんか行かなくていいよ
この日は一日中部署内に引きこもっていました。
トイレにはいかなければならず3回だけ行きましたが、全て近所の公園で済ませました。
会いたくない人と会う可能性が大きかったので、とりあえず初日は「逃げ」に徹しました。
ぶっちゃけ、もう出社できただけでも自分を褒めまくって帰してあげたいくらいだったので、これ以上頑張れなんて自分に言えません。
トイレくらい気楽にしましょう。
ただ、公園のトイレ汚かったなあ・・
徐々に会社のトイレにシフトするのがベストです。
とまあこんな風に他部署の人間と会ってしまうのは極力避けてました。
仲の良い人くらいには挨拶しに行きたい気持ちもあるんですけど、嫌いな人に会ってしまって適当に話をするのが一番消耗するので止めました。
だから挨拶なんて偶然会った時にすればいいんです。
あんまりたくさんの課題を自分に与え過ぎないようにしましょう。
数字を分析して自分の考えを具現化できる仕事をしたい
最後に仕事内容の話を少しします。
ゴマ夫は化学メーカーで製品の研究開発の仕事をしてます。
白衣を着てフラスコとか振ってるイメージですね、実験とかいっぱいしてます。
午前中はパソコンの設定をちまちまやって、午後にかけてこの1年間に同僚がやってくれてた研究成果をレポートに目を通しながら確認してました。
ぶっちゃけ引きました。
なぜなら、ほとんんど成果が出てなかったからです。
ゴマ夫がバリバリやってた時は年間10製品以上は採用されていたのが、昨年は2製品の採用。
しかもそのうち1つはゴマ夫のアイデアじゃないですか!
売上も落ちているようで、ちょっといいニュースが見当たらないです。
多くのプロジェクトに対して取り組んでいるのはレポートを見ていてわかるのですが、結果が伴わないのは悲しい。
ここで感じたのは、俺がいなきゃダメだってことではないのです。
研究なんて全て結果に結びつくわけないし、すぐに結果がでるわけじゃないです。
研究が良くないかもしれないし、営業が良くないかもしれない、はたまた経営陣のテーマ選定自体が良くないのかもしれないので
おそらくゴマ夫がいても結果は同じだった可能性が大きいです。
ゴマ夫が一番悲しいのはこの結果に対して分析できないことでした。
ゴマ夫の立場ではこの瞬間にどの製品がどれだけ売れていてどんな傾向があるのか数字で知ることができないのです。
ゴマ夫は休職中にブログ・ストックフォト・電子書籍出版など自分自身でビジネスをしてきました。
全て毎日のように売上やPVといった数字をチェックしながら試行錯誤して、とれあえずやってみる。
効果が無ければキッパリあきらめるのか?それでも継続してやるのか?
そのような判断を常に行ってきました。
少しずつ成果も伸びてきてそれはとても充実して楽しい時間でした。
その喜びを知っている者にとっては
会社で一部の役割しか与えられず分析できない状況が悲しかったのです。
以前から、一人では抱えきれない仕事量に困惑しておりました。
仕事に優先順位をつけたいと切に願っていましたが、それには絶対に数字とにらめっこして判断基準を作る必要があります。
売れていて伸びしろあるなら優先して強化すべきだし、需要も伸びしろもないなら切るべきじゃないですか。
自分で考えて、自分で判断したい。強くそう思いました。
ただそれって会社員で達成するの結構ムズイ気がします。
あと10年以上我慢して経営陣に入れて数字を見れたとしても
「自分で判断する」「やるだけやってダメなら止める」
これらのことを連続して行うにはスピード感が無さすぎるんですよね、一人でやるのなら脳内で全て済んでしまう承認作業が、会社にいるとどれだけの数の人間が納得するまで待たなければならないのでしょうか?
特に社長がノーといえばもうそれまでですからね。
ということで、偉そうなことをなにを復帰初日から言ってるんだと言う感じですが本音です。
これからもガンガン本音で復職の経過を語っていきたいと思います。
それでは