ゴマ夫が仕事を休めないと思っていた5つの理由

休めない

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ゴマ夫の職場環境

・化学系大卒、新卒10年目のメーカー研究開発職、係長の34歳

・6年目から配属された研究開発部署にてストレスが悪化

・部署には技術的な相談をできる人がいない、優秀な人材は退職している。

 

ゴマ夫の家庭環境

・妻のゴマ美(専業主婦)、息子のゴマ太郎(1歳)との3人暮らし

・神奈川県内の住宅地に新築一戸建てを35年ローンで購入!返済2年目

 月々10万円の返済中

 

理由1:責任ある立場にあるというプライド!

ゴマ夫の上司は天下りの頼りない人だったり、同僚は怠惰だったり、スキルが乏しかったりしたので、自分が何とかしないと!と常に思って行動していました。

徐々に人に頼ることを辞めていってしまった節もあります。

頼んでも断られたり、伝わらなかったり、うまくやってもらえなかったりで心が折れてしまったんですよね、自分でやった方が速いと思っていましたので、そうなると情報も共有しにくくなってますます仕事を頼めないという悪循環にはまっていたような気がします。

それでも自分を奮い立たせて、辛いながらも仕事に励んでいました。

 

 

理由2:妻・ゴマ美の収入はしばらく期待できない!

ゴマ夫は地方出身のゴマ美と2015年に結婚し、それを機に神奈川県に移り住んでもらいました。2016年に妊娠がわかってから、仕事を辞めてもらいました。

ゴマ美の仕事は医療業界で、育児休業の制度が整っておらず、退職せざるを得ませんでした。

もちろん産休手当などはありません。

 

2017年にゴマ太郎は無事に産まれましたが、子供が小さいうちは保育園には預けずに自宅で子育てする方針としました。幼稚園には入れるつもりです。

 

そして、2019~2021年を目処に第2子を出産する計画を描いております。

そうなると2024年あたりまではゴマ美が働きにでることはできないと考えると

ゴマ夫は家計を支えるために文句をいうわけにはいきません!

 

そもそもゴマ夫は、ゴマ美には専業主婦でいてほしいという、変なプライドみたいなものがあります。

 

理由3:苦境に重くのしかかる35年住宅ローン!

ゴマ夫は2016年に35年住宅ローンを組んで一戸建て住宅を購入してしまいました!

3700万円の借金持ちです。月々10万円程度を返済しています。

普段の生活費は10万円以上かかっているので、月に20万円は必要ということになります。

ゴマ夫の場合は、休職したとするともらえる傷病手当の額は15万円程度でした。

15万円 - 20万円 = -5万円 

うーん赤字ですね。

実際に今はこの赤字生活を満喫しております!

ある程度貯金はありますのでそれを取り崩す生活をしています。

若いころから倹約な生活をしていて本当に良かったですね。

 

そして改めて住居費というものが生活をかなり圧迫しているということが実感できますね。

住居費は節約できませんよね。

もっと安いところに引っ越すとか親と同居するとかの選択肢はもちろんありますが。

購入から2年弱の状態でマイホームを手放す決断をするというのは相当タフな作業です。

正直、このことについては考えたくはなかったですね。

 

住宅を購入したときは十分にローンのリスクは考えてはいましたが、本当に自分が休職しなければいけないような状況になるなんて想定していませんでした。

あと33年も働き続けなかればならない(繰り上げ返済は検討していますが)と考えてしまうと見えない誰かの手に首を絞められているような感覚になりました。

 

理由4:転職活動するのは大変そうだという漠然とした不安!

ゴマ夫は基本、内勤なので、顧客などの外部の方との接触が少ないです。

そうなると、自分の仕事ぶりの評価を得られる機会がほとんどなかったように思います。

収入面も似たような業種の中でもらっている方なのか、そうではないのかも判断する材料が乏しいと感じていました。

それに、基本的には転職すると年収は下がるというのが通説です。

そもそも転職する志望動機を今の人間関係が嫌だからですなんて言えるわけないですよね。

でもそれが真実なのだから、絶対に自分を偽って面接に臨まなければならないことは目にみえていますよね。

このような漠然とした不安がどんどん膨れ上がっていきました。

 

 

理由5:「自分より辛い人は世の中にたくさんいる」という呪縛の言葉!

こういう仕事に行きたくない、辞めたい、辛いといった感情を持ってる人は多いはずです。

だから、こういう内容で相談したり、ネット検索したりするといわれる言葉がこれです。

「自分より辛い人は世の中にたくさんいる」

これ呪縛ですよ。

そんな当たり前のこと知ってるよ、それでも辛いんだよ、人と比べられてもどうしようもないじゃん。

ただ、この言葉は、それなりの説得力を感じてしまうでしょう。

非正規社員、年収300万時代、ブラック企業・・・

世間で耳にするネガティブワードに比べればゴマ夫の環境は恵まれています。

今までもずっとわかっていたし、自分は恵まれていると言い聞かせてきました。

それでも我慢できないくらい現状は辛いと思いました。

そんな状態になってるときに、この言葉は呪縛となる言葉だと思いました。

この言葉のせいで現状を変えることを妨げています。

ただただ辛い生活を今後30年続けろと言われると吐き気がします。

 

まとめ:とにかく休めない理由を探している!

自分が休んだら仕事は回らなくなるんじゃないか?

休んだら妻に働かせるのか?

住宅ローンの支払いどうすんの?

転職するのか?絶対大変!

自分は恵まれてる方なはず・・

 

自信ないし、面倒くさいし、自分には無理かな、リスク高すぎる、妻の同意なんか得られっこない、親や義理の親たちになんて言われるんだろう。

などなど、どんどん不安になってしまいました。

 

結局はどれもこれも言い訳なんですよね、どれもこれも、少しリスクは取るかもしれないけど、解決できる方法は示されているわけです。

 

自分が休んだら、誰かが代わりに仕事をしますし

妻が働いたって別に構わないし

家は売ればいいし

転職すればいい

 

だけの話なんですよ。

知識としてはわかってますよ。

それでもこんなにいろんな方向から考えてしまうと頭ぐちゃぐちゃです。

 

なにも考えられなくなって、すべてを我慢して今の仕事を淡々とやっていくという選択をしてしまうのです。

ある意味それが一番楽なんです。

とても辛いのに一番楽なんです。

変な感じですけどこんな表現しかできません。

 

 

そしてゴマ夫は休職することになりました。

ゴマ夫は研究の仕事内容は肌に合っていましたし、

 

急な依頼が重ならなければ定時で帰れる日も多かったので、そのあたりは不満がありませんでした。

 

ところが人間関係が全くうまくいきませんでした。

 

結局、よくあるような問題なんですよね。

 

ゴマ夫の相談の仕方、お願いの仕方が下手だったのかもしれません。

 

ゴマ夫なりには一生懸命やっていたつもりなんですが。

 

助けてほしいと訴えていたつもりなんです。

 

それでも伝わらなくて。

 

毎日、毎日、辛いと心の中で叫んでいました。

 

あの人の顔を見るのが怖い、電話に出たくない、早く帰りたい・・・

 

会社には頼れる人、尊敬できる人がいなくて、常に孤独を感じていました。

 

後半は常にイライラしているような感じになって、

 

ますます物事がうまく行かなくなっていたような気がします。

 

限界を迎えたゴマ夫は、ある時お腹の奥の方がチクチクと痛みだしました。

 

ついに体に異常が出てしまい会社を休職することになりました。

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